笠懸町のは田畑の贈与が多い
お金をたくさん持っている公務員の方は、
お金の贈与をするし、
会社をいくつか持っている経営者は、
会社の贈与をします。
笠懸町は、土地をたくさん持っている人がいるので
土地の贈与があります。
その土地の贈与は、
登記が必要だし、贈与税も関係してきます。
笠懸町では、一人で広大な土地を持っている人が
たくさんいます。
子や孫が住まいが必要になった時に、
「土地を買うんだったら、上げるよ。
いくらでも持っていきな」という感じで
土地をくれようとすることがあるのですが、
その際、少しは考えなければならないことがあります。
農業をする為に、土地をあげることもあるでしょうが、
私がよく聞くのは、子や孫の住まい用の土地として
上げる時です。
田畑は、農地法により 利用や譲渡の制限を受けます。
子や孫の住いとして 田畑を贈与する場合には、
農業委員会に 宅地に転用できるかを確認してから
農地転用申請をして、許可を得なければなりません。
それには、測量が必要な場合もあれば、
表示の登記が必要な場合もあります。
農地を住宅用に利用する為には お金がかかります。
宅地造成費用
みどり市の田畑は、住まい用に転用できる地域は多いのですが、
一枚の田畑が 広大な場合には、
住宅用にあげる部分だけ、
分筆測量して、登記するので、お金はかかります。
また、畑ならまだいいですが、田んぼの場合には、
その土地の上に、すぐには建物が建てられない場合が多いです。
土止め工事、土地改良費などの
土木費用がかかってしまいます。
そして、水道官の工事も掛かることがあります。
よく農民の方が不満に思って言うのですが
売る時には10万円で売るんだから。
自分ばっかり儲けてもう売らねえ。
不動産屋ってすごく儲かるんだ。売りたくねえ…」
といいますが、
農地を宅地にして売る為には
工事費用がとても掛かるんです。
田畑を、分譲地として売る為に買う場合には、
工事原価や不動産会社の従業員の給与や
経費などを考えると、
田畑を安く買わないと、
元も取れなくなってしまうんです。
自分で、田畑を宅地にして子供にあげる時に
手間はかかるし、やることは難しいし、
結局、測量とか、分筆登記は、
家屋調査士さんに頼まなければならので、
何十万円もかかるし、
土木工事もかなりかかるので、
田畑を住まいに利用する場合には
お金のことも考える必要があります。
ですから、祖父母や親の田畑を、
孫や子の住まい用にあげる場合に、
変な状況の田畑なら、ムリに贈与をするよりは、
分譲地を買った方が、安くてすぐに手に入るかもしれません。
田畑は売る時には
、測量や登記費用、造成費用が掛かるので、
売りに出されている分譲地の相場よりは、
かなり安く売ることになります。
安い田畑でも贈与税がかかる
土地を贈与する場合にも、
1年間で110万円以上の資産をもらうと
贈与税がかかります。
田畑の場合に評価額が安いのですが、
田畑として贈与しないで、
宅地に転用してから贈与すると、評価額は上がるかもしれません。
しかし、転用できる地域にある田畑は、
もともと田畑の評価額が高いかも知れません。
農民の方が土地をあげる時には、
同じ営農者に農地をあげる時と違って、
贈与税のことも考える必要があります。
普通に 住まい用の土地をもらうとしたら、
相当の金額をもらったことになりますので、
子や孫に土地をあげる時には、
贈与税がいくらかかるかを考えるといいです。
市街地農地で 宅地並みに固定資産税が取られている場合には
もともと、その田畑は
宅地に近い高い評価額になっているので、
いくらくらい贈与税がかかるかわかりやすいのです。
しかし、純然たる田畑として評価されている場合に、
宅地に転用した時の評価額が 高くなることがあるので、
宅地に準じた 田畑の贈与になる場合もあり、
いくらになるかの計算がちょっと難しくなります。
「田畑は、評価額が低いから、
贈与しても贈与税がかからない」と思っていても、
意外に贈与税が高くつく時があると思います。
以上の用に、田畑などの農地を上げたり、
もらったりするのにも
諸々のお金が掛かってしまいます。