いらない土地
売れそうな土地しか引き取らない
相続した山林の管理ができない方がいました。
令和5年4月から、
相続土地国庫帰属制度という制度ができたので、
ちょっとは期待していたのですが、電話で話を聞くと、
「木が生い茂っている 傾斜面にある山林は 受け付けない」と
あっさり断られてしまいました。
個人では、管理できない土地だからこそ
何とかして欲しいのに、
そういう土地は、群馬県(国)では、
受け付けない とのことでした。
受け付けるか 否かは、受付担当した公務員の方が判断するようです。
自分でなんとかできる土地なら、
国に頼らなくても済むんですけどねえ。
ちょっとだけ、期待してたのですけど、ダメでした。
管理できる土地 や
行政が利用できそうな土地、売れそうな土地でないと
引取ってくれないのかもしれません。
そういう土地なら、
行政に頼らなくても自分で何とかできるのですけど…
群馬県にある山林
親の持っていた山林を 相続した方がいました。
その方は、高齢で一人暮らしの方です。
自分では、山林の管理ができないので悩んでいました。
売却したくても、不動産会社が受け付けてくれません。
山林にはたくさんの木が生えまくっていて、
雑草や竹も生えているので、敷地内には入れません。
急斜面ですし、
どこから その所有している土地に入ったらいいのかも
わかりません。
そのわきの土地に、建物が建ち始めてしまい、
山林から生えている木の枝が、
隣接する他人の敷地の上空に、かかってしまうこともあります。
電線にもかかっている部分があります。
電線にかかった枝の部分は、
市役所か誰かが 切ってくれことがあるそうです。
今後のことを考えると、
どんな問題が いつ起こるかわからないので不安だそうです。
そんな山林を 相続して困っていました。
市に寄付したくても断られる
その山林を行政が何とかしれくれないか?
と市役所に相談に行きました。
「山林を寄付という形でもなんでもいいので、
どうにかして欲しい」
と相談をしたのですが、
「市でも、利用しがいのない土地は引取れない」とのことでした。
職員の方も、困った市民を救えないことに対して、
申し訳なさそうでした。
市が山林を持つと
管理費等がかかってしまうからかもしれません。
余計な物は、市も 所有したくないのでしょう。
その時に、
「令和5年から相続土地の国庫帰属という制度ができるから
これを検討してみてはいかがですか」と言われ、
そのパンフレットをもらいました。
でも、市役所の職員も分かっていたようで、
「あまり期待できないかもしれませんが、
一応相談してみるといいのではないでしょうか?」
ということも言っていました。
その通りでした。山林は受け付けてくれませんでした。
急斜面にある山林は市もいらない
持っている土地を利用する予定もなく
買ってくれる人もいない、
そして、自分では土地の管理ができないので
誰か もらってくれる人を探している人は 時々います。
山奥の土地を相続した人のように
自分が欲しくないのに、
仕方なしに所有者になってしまった人もいます。
S市もいらない
利用予定のない土地、管理できない土地の
相談を受けることがあります。
市に 寄付してもいい ということで、
市に 土地をもらってもらえるか 問合せすることがあります。
以前、S市役所にも、不要土地の相談をしたことがあります。
土地の所有者が、固定資産税の負担もあるし、
土地の管理ができないこと等を告げて、
土地の寄付の受付ことを聞くのですが、
S市でも「土地の寄付は受け付けていない」と
あっさりと言われました。
S市役所に電話した時には、若い男の職員がでて、
すごく冷たくキツイ言い方をされたのには驚きました。
「そういう土地を市が引き取った場合に
管理はどうするんですか?」
という感じの事を言われて、戸惑ってしまいました。
それは個人が 考えることなのだろうか?と。
「いらないものを押し付けるのか!」と
言いたいのか とも思いました。
それも そうだろうけど…そういう時に
市が救済してくれても いいような気がします。
管理できない土地の行先
売りに出しても売れない土地や、
不動産業者が仲介にはいっていもくれない土地は、
持っている人は、
その土地の所有者であることが、
苦しみになります。
寄付でもなんでもいいから、
土地を持っている苦しさから 解放されたい思うものです。
その為、良くない行動にとってしまうこともあり、
それが地域に、とても悪いことに つながってしまいます。
誰も欲しがらないような山奥の土地や傾斜地でも、
取得する者達はいます。
その場所は、
広大な太陽光設備地になったり、
廃棄物を捨てたりされてしまことなります。
そこに出入りする者も 普通の者ではありませんから。
一カ所でも、そうなってしまうと、
その地域に 日本人が 生活できなくなってしまいます。
行政が税金をかけて処分することになるのでしょう。
大変なお金がかかります。
そうなる前に、
管理に困っている人から、引取った方が
お金もかからず、
問題も 起こらないと思います。
山林でも、傾斜地でも、国や行政が引きとってくれないと
日本が おかしくなってしまいます。
山林や傾斜地を持っている人は、
引取ってくれる安心できる人を 探し続けることになりそうです。