古いアパートは相続したくない：空き部屋やゴミ問題、家賃滞納

アパートは相続したくない

「田舎の実家を相続したくない」とか、
「山林はもらいたくない」と
今まで欲しがられた不動産でも、
相続したくない というものが出てきました。
さらに最近は 相続財産で困るもの中に、
アパートや貸家も含まれる場合が 出てきました。

「歳をとったので、余計なものまで管理できない」、
「お金は欲しいけど、そんな苦労してまでして欲しくない」
という感じなのかもしれません。

家賃の滞納問題もありますので、
そんな面倒なことを
年取ってからかかわることも嫌だと思います。

借家人のゴミ出し、残置物の問題

借家人のゴミのことで、
アパートや貸家の管理も、面倒なことになってきました。
生活のゴミ出しは、我々にとっては、
かなり面倒な作業になりましたよね。

ゴミ出しも、行政がゴミ出しについて
かなりうるさくなってきたので、
アパートの借主が、きちんとできない場合もあります。

ゴミ出しは、
燃えるゴミや、燃えないゴミ、収集日、収集時間など
大変細かく、厳しくなってしまったので、
入居者が、行政の指示通りに
ゴミ捨てができないこともあります。

その後始末を
大家さんが、しなければならないのです。

管理会社をいれても、いい管理会社でなければ、
キチンとアパートの管理はしてくれません。
管理料も払わなければなりません。

退去の時にも、ゴミ問題は、あります。
退去時に、たくさんのゴミや 粗大ごみも
置いていってしまうのです。

出ていった借主 や その保証人に
連絡がつかないこともあります。
大家さんが、その粗大ごみの処分を
しなければならなくなるんです。

大家になると、
借家人のゴミ処理問題に、悩むことも出てきます。

私の顧問先の大家さんも、借主のゴミのことについて、
もう嫌だといつも言っていました。

古いアパートはお金がかかる

古いアパートや貸家の場合には、
周りに新しい賃貸アパートができると、
借りてくれる人がいなくなります。

仲介を頼んでいる不動産会社に、
紹介しやすいように、
新しい設備を入れるように言われます。

内装は、新しいクロスに張り換えて、
台所も新しくするべきだと、アドバイスを受けます。
エアコンは、当たり前に
一世帯に一台は大家が付ける時代です。
インターネット、インターホンなどの
最近の設備を入れるように言われています。

でも、お金をかけても、借主が現れません。

そして、家賃を下げても、なかなか見つかりません。

新しいエアコン代や、新しく付けた設備代が
下げた家賃で、
回収できるのは、いつになるかわかりません。
元が取れるのか不安です。

お金をかけても元が取れないようなアパートでは、
相続したくもないでしょう。

古いアパートを相続した高齢者

古いアパート や 古くなった貸家ほど、
家賃の滞納は 増えてしまうものなのかもしれません。

古くなったアパートの大家さんが言っていました。
「借家人もそれなりの人になっちゃうよ。
家賃は滞納するし、いつになったら払ってくれるかわからない。
保証人に請求したって、あっちも年寄りだし、年金生活だし、
払ってくれないよ」

古いアパートも、家賃の滞納問題はあります。

借主の問題

古い貸家を 何件か持っている人も、困っていました。

家賃の他にも、問題はあります。

古いアパートは修理代もかかる

親がアパートや貸家をやっていて、
それを相続した方も 高齢になると、
アパートや 貸家も 古くなってきます。
古くなると、家賃は下げなければなりません。
それなのに、修理代がかかるようになります。

大家さんが高齢者になると、
アパートを管理する 体力も気力もなくなってくるようです。
管理会社を入れるほど 家賃収入はないでしょう。
アパート経営や貸家事業は、
ゴミ、家賃滞納、修理代、改装代、借家人同士のトラブルなど、
色々な問題があり、それに対応するのも疲れます。

大家と借主とのトラブルも
出てくることもあるでしょう。

近所の人からも、借主のことで、
苦情を言われることがあります。

大家業も 高齢になるとできないかもしれません。

年金だけじぇ生きていけないから

古いアパートや古くなった貸家は、相続した後に、
相続するんじゃなかったと思う人もいます。

国民年金だけでは、到底 生きていけませんから、
国民年金の相続人は
親が、いい状態で、アパートや貸家を残してくれれば、
本当に助かると思います。