ペットが遺産
残されたペットの飼育は、
誰がすればいいのかが 相続問題になる時もあります。
相続人が何人かいると、
ペットの飼い主になってくれる場合が あると思います。
しかし、誰もが嫌だとか、
その相続人はよくても、
その家族が 嫌だという場合が あるかもしれません。
その場合には困ります。
簡単に処分することは できないでしょう。
引き取ってくれる方を 探すことになりそうです。
それまでは、相続人の誰かが、
飼育することになるでしょう。
犬猫なら、いいかもしれないと思っても、
犬猫を飼い慣れていないと、辛いかもしれません。
大型犬の世話は、体力や場所が必要になります。
毛が長い犬猫、餌のこと、しつけのこともあるでしょう。
ペットはお金もかかるし、時間も取られます。
生き物が好きでないと ペットの世話も大変だと思います。
相続のこともあって、最近は、高齢者だけの世帯には
犬猫のペットを売らない事業者もいます。
爬虫類とか、熱帯魚とか 亀とか飼われていると、
飼い主になってくれる方が現れるまで
結構大変かもしれません。
探すのに時間がかかるかもしれませんから、
それまでは大事に育てないといけませんよね。
生き物ですから。
草木、植木、観葉植物は?
亡くなった方が、草木の栽培をしていた場合もあるでしょう。
枯らしても申し訳ないと思うでしょう。
草花なら1年で終わるので、
しばらくは水やり位はできると思います。
しかし、木の場合は寿命が長いので、
その管理も長くなりそうです。
庭にある樹木でも、鉢植えされた観葉植物でも、
それを引継いで育てることは、
植物が好きでないと できないでしょう。
これも誰かもらってくれる人を
探すしかないと思われます。
親の兄弟姉妹地や 近所の知合いの方が
もらってくれることがありますので、
周りの人に聞いてみるといいです。
植木も捨てることが 心苦しくてできない方が多いです。
盆栽は、かなりいい値段で
買い取ってくれる場合があります。
植木の世界も高いものは高いし、
人気があるものはそれなりの値が付くようです。
芸術品、宝石、貴金属、高級腕時計
絵や置物などの芸術品や 骨董品は、値段がわかりません。
質屋に持っていったら、
いくらもしない とうこともよくあるでしょう。
お茶の先生をやっていた人は、
湯飲み茶わんなどの瀬戸物を
何十万円もして買う場合があります。
書道の先生も、尊敬する書道家の習字の作品を、
かなりの値段で買う場合があります。
芸術に熱心な方は、
その道の大家の人から高いものを買うことがあります。
芸術品で、買う時の値段は 相当なものでも、
普通の買取り事業者では、
買取り価格がつかないかもしれませんが、
同じ道を行く人だと、
いい値段で買い取ってくれるかもしれません。
芸術品は、
その道の人には 尊いものである場合があります。
趣味の世界のものは、
その世界にいる人から見ると 価値があるものもあるのです。
また、高級時計や 有名ブランド品などは、
普通の買取り店でも 高い値段で買い取ってくれることが多いので、
キチンと遺産に含めて、
遺産分割し、相続税の申告が必要だと思います。
いらない財産でも 相続税がかかる
いらない物なのに 相続税が課税されるものもあります。
一応どんなものでも、相続の時には、
専門家に値段のこと や 遺産分割になるかどうかを
聞いてみた方がいいです。
他の相続人にも聞いて、
勝手に処分はしない方がいいと思います。
遺産分割の対象になるものもあるし、
相続税の申告を しなければならない財産もあります。
庭の植木が遺産とは分からずに
遺産申告しなかったことにより、
追徴課税された方もいます。
他の相続人が もらう筈だったものを
勝手に処分されてしまい、
悲しい思いをした人もいます。
残された財産の中には、価値に関わらず、
その処分に困ってしまう遺品があります。
なくなった方が大事にしていたもの、
愛用していたもの、
よく着ていた服などは、
どうしたらいいのか悩みます。
本当に価値が ありそうなものなのか、
万が一の時には どうしたらいいのかなど、
家族で話を聞いていた方が良いと思います。