相続費用額は 分からない
相続に係る費用は、いくらかかるか?は、
すぐには 答えられません。
相続の内容を、聞いたり、調べたりしてみないと
料金がいくらになるかは 言えないと思います。
どんな事業者が介入すべきかによっても、変わります。
遺産の内容や相続人の状況などによって、
同じような財産であったとしても、
やるべきことが異なる場合があります。
相続に係る費用は、相続内容が簡単で、やる事が少なく、
相続人等に関しても 考えることなどが 少なければ、
安くて済む場合もあるでしょうが、
一般的に、相続に係る費用は、結構な金額になると思います。
法律などの専門家に対する費用
相続は、法律に関する手続き規定が 多いです。
その為、司法書士 会計事務所、行政書士、
測量士や家屋調査士、登記建設会社等に
多額の費用が掛かることが多いです。
財産調査や 相続人の確認をするのにも、
日数が必要で、相続人と打合せをし続けますが、
何回も打合せして、何日もかかります。
相続手続きは、作業期間が長期の為に、
料金がかかることになります。
また、事業者ですから、
機材や人件費等の費用も掛かるし、
生活費も必要です。
その為には、それなりの収入が必要になります。
相続関係は、
専門的な知識と、長い作業時間が必要なので、
どうしても報酬が上がってしまうのは
仕方がない事だと思います。
上記に記載した資格のどれ一つをとっても
簡単に取れるものでなく、
年という単位で、時間がかかり、
学習費用も 相当掛かります。
そして、職業経験を積まなければ、
仕事としてできるようにはならないことです。
そういうことで、料金がかかってしまいます。
行政書士の報酬・手数料
行政書士の相続の仕事は、
戸籍の取り寄せ、遺産分割協議書の作成、
残高証明の請求、相続人情報の作成、名義変更手続きなどがあります。
戸籍や住民票等の収集は、市役所で取得する部数により、
行政手数料が掛かります。
これは、行政書士が立替える場合もありますので、
その分を 加えて報酬として請求する場合もあります。
戸籍代は、亡くなった方が、
住所変更をしている程、相続人等が多いほど
お金がかかります。
誰がとっても掛かるお金です。
名義変更手続きなどは、
預金している銀行 や 保険会社などの数 や契約数によって、
書類を作成しなければなりません。
名義変更する件数 や相 続人が多い場合には、
やはり色々と費用は 掛かります。
やること、難しさ等によっても、
行政書士法の報酬も変わります。
そんなに遺産がない遺産分割の書類を作るだけでも、
10万円、20万円以上はかかります。
相続税などの税金の申告代
相続税の申告が必要な場合には、
会計事務所に支払う報酬は、
100万円以上は 考えていた方がいいと思います。
相続税の申告代を、
遺産の1%程度の安い値段で勧誘し、
後から高額な報酬を請求する方法をしてくる事務所もあります。
相続税の納税額ができるような場合には、
申告書の作成には、何カ月もかかることがあるので
安い金額では、できないのが普通だと思います。
相続人の人数により、申告代が変わることが多いですが、
遺産の種類や、遺産の状況によっても変わってきます。
延納、物納、納税猶予などがあると、
申告代はまた高くなります。
相続税の申告書を依頼した場合に、
資料などを提出すれば
「この場合だと大体、これくらいはかかりそうです」
「でも、やることが他にもあるようでしたら、
もう少しかかりますが、
その場合には、またご相談します」という感じで
依頼前に大まかな予想の申告代を
提示することが一般的だと思います。
司法書士の登記代
土地や建物を 相続や遺贈に取得した場合には
名義変更登記を しなければなりません。
所有権の移転等の登記申請は、司法書士さんの仕事になります。
以前は、相続があった場合でも、
名義変更の登記は強制されていませんでしたが、
令和6年から強制になりました。
法務局のサイトに 相続登記に関する申請用紙などがあります。
相続登記は 割と簡単な登記になるようで、
相続人が自分でやる場合もあります。
売買と違って他人相手ではありませんので、
不動産に詳しい方や
事務処理になれた方は自分でやってしまうようです。
しかし、不動産がいくつもあったり、
相続人が何人もいる場合には
司法書士さんを頼んだ方がいいと思います。
私は、相続の登記は、
司法書士さんに頼んだ方がいいと思っています。
登記申請の際に、
登録免許税が、評価額の0.4%等と、
全部事項証明書等代が掛かります。
それを 司法書士さんが立替えて、登記手数料に含めて請求します。
その為、登録免許税分、証明書代が、高くなってしまいますが、
それは司法書士さんの儲けではありません。
自分で申請しても取られる税金、行政手数料です。
その他の相続に係る費用
相続時に、家を片付けたり、
リフォームしたいりすることが多いです。
そんな場合は、片付け業者 や 建設会社に対して
支払いが発生します。
また、遺産に骨董品などの価値のある変わった財産がある場合には、
鑑定料が掛かります。
その他にも、ゴルフ会員権などの登録が必要な財産がある場合や
他の相続人に承諾料、特別寄与料などのお金がかかる場合があります。
相続手続きには、やることが多いと
多くの事業者に頼むことがあるので、
お金がかかります。